サワーポメロ

読むな

2013/07/02

夕刻、俺は新宿にいた。

歩いた。新宿は人が多すぎて気持ちが悪い。何が新都心か。

そこから20時閉店のクリーニング店目指してチャリをかっ飛ばした。新宿出は19:24。

全力で飛ばせば間に合う。マグナムの如く方南通りを走らせる。ババアが邪魔だ。

途中、警官に呼び止められる。

「あーっちょっ!ちょっ!ちょっちょ!!!まっ!!まっ!!待てっ!!!」

止まる。

数秒の間ののち警官は言う。「速いっ!!速いよ!!もうちょっとゆっくり!!」

俺は笑う。「アッハイ!!っかりました!!」

と言いつつも心の声ではそんなことで止めんなよと。

俺は走りだす。先程と変わらぬスピードでママチャリを飛ばす。なぜならクリーニング店にスーツを取りに行かねばならないから。今急げばギリギリ間に合うのだ、邪魔をするな、警官。

背後で警官が叫ぶ。「あーっちょっちょ!!!速い!!!速いって!!!」

すまん。今日だけはカンベンしてくれ。クリーニング店が閉まってしまうのだ。

あとお前それ、制服着てなかったら単なるキチガイだぞ。何が使命感か。

 

19:57。クリーニング店にはなんとか間に合ったが携帯を自転車のカゴに入れていたせいで画面がガシャガシャに傷ついてしまった。サンキュー保護シート。このスクルトは超強力だぞ。

そのあと西友に。実は5時間ほど何も飲まず、そのうえ自転車を爆漕ぎしたものだからもう本当に死ぬほど喉が乾いていたのだ。カピカピの不気味な唾液だけが出てくる。もう本当に死ぬほど。

西友で水を三本とコーラを買う。

すごい!新しいカゴ、前のよりでかいから、ペットボトルが横にしてスッと入るわ~!!前のは斜めにしないと入らなかったのよ~~!助かる~!

 

 

夏が始まる。

 


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