サワーポメロ

読むな

2013/03/21

[1]

高井戸図書館に行こうと思って行ったら休館日だったので

西荻窪、荻窪、中野、新宿までフラフラ。

新宿までチャリで行けることに感動。

そして東京の川のきれいさに感動。千葉の川はめちゃくちゃ汚いぞ。えらいぞ東京。さすが首都だ。

桜ときれいな川の相性ばっちりっすね。めちゃくちゃきれい。

 

 

[2]

ところで、東京に越してきて思ったことはとにかく警察が多いということ。

街の至る所に警官が立っており(ポストより多いし目立つ)、道路は白バイやパトカーがしょっちゅう走っている。

それは街の治安が守られるので実にいいことなのだが、警察は自転車に乗っている一般市民を制止して防犯登録をチェックする。

昨日も書いたと思うが、昨日僕は防犯登録を受けた。火曜日も受けた。正確に言うとチェック自体は受けていないが警官に止められた。

 

昨日は飲み会でそのことを愚痴った。

それなのに今日も俺は防犯登録のチェックを受けた。

荻窪から天沼陸橋を上っていて、「あ~、この道はこの道に繋がるんだ!は~なるほど」などと思っていたら橋の頂上に2人の警官が突っ立っていた。

「出た」と思った。

そして俺は見た。警官の一人の足がビクリと動くのを。一瞬俺のチャリを見たのも俺も見た。

警官の一人はまもなく頂上に着こうという俺の前に立ちふさがった。

向こうから来たおっさんチャリをしかと見逃したのに、だ。

しかと見逃したのに俺を止めた。

千葉県警と書いてある防犯登録のシールを見て俺を止めたほうの警官が、なぜ千葉かと聞いた。千葉から盗んできたのかと思ったのだろうか。

「以前住んでいたところです」と答えた。

警官2人が防犯登録チェックをする場合、一人は持ち主とお話をして時間を稼ぎかつ気を取らせ、そのうちにもう一人が無線を使ってどこかにチャリの所有者を調査するのだ。手口としてはスリのグループと同じだ。

「すぐ終わりますのでご協力いただけますか」と聞かれた。俺も俺で別に用事は無く東京をフラついているだけなので断る理由は特にないので「はいっす」と答えた。昨日もやられたと告げたが無駄だった。

トーク担当の警官は俺にこれからどこへ行くのか、学生か、大学はどこか、と言ったことを聞いた。いつもそれを聞かれる。

 トーク担当は唾を飛ばしながら軽快に喋った。おしゃべりな警官だ。ただこの2人の警官は僕が大学生であることを知ってからも敬語を遣い続けてくれたので非常に好感が持てた。市民を見下していない非常に善良で好感触の警官だったのでチェックを受けていても平気だった。「警察大変っすか」と世間話をしたかったが人見知りが高じてしなかった。

チェック担当がチェックを終え、2人の警官が「すいません確認取れました~ご迷惑おかけしました~」とお辞儀をした。

昨日、荻窪の交差点で受けたハゲの警官はピカイチで腹が立ったが今回は頑張ってくれとしか思わなかった。世界中の警官がこうであれ。平和や治安は警官のスタンスでどうにでもなる。

解放されたあと、やはり連日こうもチェックを受けるのはまことに迷惑だし負の方向にしか転がらない。

橋を降りて中野方面にしばらく走ると阿佐ヶ谷駅前を経由することになるのだが、そこの交差点に警官が立っていた。

信号待ちで止まっていたら婦警が話しかけてきた。「千葉?ご出身?」と聞かれた。「はい」と答えた。

婦警は壊れたベルを指さし「これはだいぶ前から壊れてるんですか」と聞いた。

「はい」と答えた。

「法律で定められてるので、直しておいてくださいね」と婦警。

「すいません」と僕。

法律で定められてるのか。こんなもの必要悪だろ。自転車のベルは鳴らしたら違法だと聞いたぞ。こんなもん要るのか。こんなもん鳴らすのババアかジジイぐらいだぞ。

法律で定められてると言われたら何にも文句が言えない。もう警官にビクビクしながらの指名手配犯みたいなサイクリングは嫌なのですぐそこにあった100円ショップでベルを買った。

 

f:id:krnhbs:20130321154003j:plain

 

たしかにこれは盗んだものと思われてもおかしくないかもしれない。

ベルを変えただけで警官に止められなくなったとしたら、笑うな。めちゃくちゃ笑う。俺の人相が肯定された瞬間だ。

 

以上。