2013/06/25
[1]
渋谷へ。
帰り、でかいと噂のTSUTAYAへ入る。あの例のスタバがあるビルだ。
すごかった。TSUTAYAでかすぎた。はじめは小便をするだけのつもりだったけど、せっかくなのでいろいろ見ることにした。なんかVHSが置いてある時点ですごい王者の風格が漂っている。渋谷にドデンと建っているだけある。こういうのを体感すると途端にゲオが庶民的なビデオショップに見えてきてしまう不思議。TSUTAYAにあってゲオにないのはセレブリティだ。TSUTAYAは英語だしゲオなんかロゴ、総英角ポップ体みたいでカラーリングとかもめちゃくちゃにダサい。ゲオがあって、その下にビデオ激安王とかそこらへんの奴らが蔓延ってて、グーッと空いてTOP OF THE TSUTAYAといった感じのビデオショップ・ピラミッドがそこにある。ズガン。まあそれはいいとして。
洋画の階へ。そもそも洋画と邦画の階数が違う時点でムッハ~って感じだ。こんなのが近所にあったら最高だな。キューブリックの棚を見つける。おわ~全部あるぞ。スパルタカスも現金に体を張れも、なんだかよくわからん白黒映画もいっぱいあった。白黒映画あんまり好きじゃないが白黒映画が陳列されているとウオ~ッ、っと思う。マニア好きそうだなという意味のウオ~ッ、だ。俺はアイズ・ワイド・シャットが割りと好きだ。まだ映画歴が浅かったというのもあって時計じかけ~や2001年~は正直意味がわからなかったがアイズ・ワイド・シャットは好きだ。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2010/04/21
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
6階は書店とカフェを兼ねていた。オシャレの風が吹いている。シャレカフェに隣するシャレ書店はなんだか落ち着かない。なんか狭いし。狭いわりに大勢の人が立ち読みしていてまさに東京みたいだ。東京の人口密度を何万分の一で再現した本屋みたいだった。というのは今考えた。
アホ大学のバカ学生 グローバル人材と就活迷子のあいだ (光文社新書)
- 作者: 石渡嶺司,山内太地
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2012/01/17
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
▲これちょっと読んでみたけどなかなか興味深い内容だった。こんどマジで読みたい。マジで読んだらかなりタメになりそう。
7階にあがる。7階はぜんぶマンガ売り場らしい。ふと思って、やはりシティライツを探してそのまま勢いで3巻まるごと買ってしまった。3巻が1冊ずつ置いてあった。
買ってしまった。と書くと失敗のように見えるので訂正するが、シティライツは買って正解だ。まだ1巻しか読んでいないがこの読後感。なんだろうこのマンガ。すごい。すごい好きだこれ。すごい好き。が詰まってるすごい好きなマンガ。たまらない。
- 作者: 大橋裕之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/21
- メディア: コミック
- 購入: 6人 クリック: 46回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
夢中で読んでしまった。コマ割りを変えてからのほうが好きだが、八百屋の話が特にたまらん。なんだこれは。何なんだこれは。何なんだこれは!ズバーン みたいな感情が心の底で踊っている。これを映像化したらどうなるんだ。映像化してみたい。
なんだ、なんか安心する。あ、マンガって絵がヘタでもいいんだ。みたいな。内容さえよければいいんだ。みたいな、画力ばかりを追求している漫画家に対するアンチテーゼみたいな。そんな感じ。大橋氏はそんなこと考えていないと思うけどそれ、ある。マンガは絵じゃなくて内容だ、と。かと言って絵もその、目。何度も言われているけど目がすごい。古代文字みたいな、フリーメイソンのマークみたいな、実に記号的な目をしてるんだけどこの記号目だけで一重とか奥二重とか、男とか女とか、喜怒哀楽とかそれ以外の感情とか、恍惚とか冷酷さとか、馬鹿とか知的とか、安堵とか無心とか無感情とか、恋とか思慕とか殺意とか、そんなこんなの人間が成し得るすべての目、表情を表現してくる。この目はすごい。ある種の発明だ。
対談で坂本慎太郎も言っていたが不思議な創作意欲が湧く。グググッと湧いてくるのではなくてモワッとしたすかしっ屁のような創作意欲が湧いてくる。
パリパリのビニールで包装されている新品のマンガを買うのは本当に久しぶりだ。
なんだか猛烈にワクワクする。残り二巻を大切に読んでいこう。
これを機に、この歳にして、今さら、マンガにハマってしまうかもしれない。
おしまい