サワーポメロ

読むな

2012/12/08

DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」。

 

通常、ドキュメンタリーというジャンルはたとえある団体の活動を描いた内容であってもその中の一人にのみ焦点を絞るものである。

ところがこの映画はAKB48という集団そのものに焦点を当てている。

この点がそもそもドキュメンタリー作品として破綻している一因であるのだが、

AKB48とコンサートやその舞台裏を描くのか、東日本大震災AKB48(の主に岩田華怜)にフォーカスを当てているのかが明確でないため、まったく別の話を交互に見せられているような気分になる。

 

そして、主要メンバー一人ひとりへのインタビューを収録した映像は本当に長い。

これも、活動を追ったドキュメントとしての本質部分とインタビューの後日談部分はまったく別の作品であるかのようである。

せめてインタビューの途中で音声のみに切り替え、画をライブ映像等のインサートで補填してほしかった。メンバー個々人の顔を同じ構図で撮り続けながら長々と回顧されるさまは見ていて本当に飽き飽きする。

舞台裏で感情を露わにするメンバーの姿は国民的アイドルとしての確固たる信念とそれに対する葛藤や苦悩が画面を直に通して伝わってくる映像であるためこのような構成は大変残念である。

 

ただ、AKB48としての活動や華やかさの裏に潜むダークな部分は個人的に大好物なので前作も拝見してみたいと思う。